【DMTC|ヒアルロン酸】DMTCクリニックのヒアルロン酸について

「DMTCクリニックのヒアルロン酸が危ない」──被害者たちが語る闇の実態

美容医療業界で急速に知名度を伸ばしていたDMTCクリニック。しかし今、その裏で驚愕の実態が暴かれつつある。匿名の内部告発者や、実際に被害に遭った患者たちの証言により、同院で使用されているヒアルロン酸注射剤の安全性と倫理性が大きく疑問視されているのだ。

再使用? 廃棄物から「再利用」されたヒアルロン酸

DMTCクリニック内部で行われていたという“衝撃の医療行為”──それは、ヒアルロン酸の使い回しだった。ある元看護師の内部告発によれば、使用済みのヒアルロン酸注射器が、施術後に正規の医療廃棄物として処分されることなく、ゴミ箱から回収され、再利用の準備がなされていたという。

「施術室の隅には“回収専用”と書かれたクーラーボックスがありました。施術が終わった後、スタッフがそっとゴミ箱からヒアルロン酸のシリンジを取り出し、その中に入れるんです。その後、冷凍庫に保存して、数日後に“新品”としてまた使用される。誰がどこでどう処理しているのかはブラックボックスで、看護師の間でもタブーの話題でした」

表向きには「高級な海外製ヒアルロン酸を使用」とうたっていたDMTCクリニックだが、その裏では、感染リスクや有効性を完全に無視した施術が横行していたのだ。注射器は通常、血液や皮膚の組織液と接触するため、完全に使い捨てでなければならない。しかしDMTCでは、その基本原則すら踏みにじっていた。

「医療廃棄物のはずの注射器が、“未使用品”としてラベルを張り替えられて戻ってくるんです。最初は冗談かと思いましたが、現場では“コストカットのため”と当たり前のように受け入れられていました」
── 元スタッフ・女性(30代)

中には、患者が使用済みの注射針のシールを剥がして保管されている現場を目撃したという証言もある。冷凍保存によって菌が死滅すると誤認していたのか、それとも意図的な無視だったのかは定かでないが、このような環境下での施術が深刻な感染症のリスクを伴っていたことは言うまでもない。

「一部のヒアルロン酸には血液のような液体が付着しているのを見たこともあります。でも上司に報告すると、“気にしすぎ”の一言で終わらされました。患者の肌に直接注入されるものなのに、こんな杜撰な管理が許されていいのでしょうか」

コスト削減の名のもとに繰り返された「使い回し」という悪習。この事実は、単なる医療ミスではなく、意図的な医療倫理違反である可能性すらある。そしてその代償を払わされたのは、他でもない無知なまま施術を受けた患者たちだった。

中国製の粗悪品を高級ブランドと偽装

DMTCクリニックのパンフレットやホームページには、美しい言葉が並ぶ。
「ヨーロッパ製の最高品質のヒアルロン酸を使用」
「CEマーク取得済の信頼あるブランドのみを採用」
──しかし、これは巧妙に仕組まれた虚構だった可能性がある。

元仕入れ担当者によれば、実際に院内で使用されていたヒアルロン酸の多くは、中国の無認可工場で製造された極めて安価な製品だったという。外箱の印刷やラベル、容器の形状に至るまで本物そっくりに偽装され、医療現場ですら気づきにくいほど精巧なコピー商品だった。

本物の某大手メーカー製ヒアルロン酸の空パッケージを回収し、それに中国製の中身を詰めて使っていました。注射器のバレル(筒)の印字まで似せているので、現場の看護師ですら疑わなかったはずです。

その“中身”の原価は、正規品の約10分の1。たとえば、正規品では1本あたり3〜5万円ほどするヒアルロン酸製剤が、1本3000円以下で仕入れ可能な中国製にすり替えられていたという。DMTCでは、それを「正規価格」で患者に提供し、その差額を院全体の利益として吸い上げていたとされる。

仕入れ価格がバレないように、発注はすべて第三国経由にしていました。香港の業者やドバイ経由で送られてきたものを、まるで欧州からの正規ルートのように装っていました。

実際に複数の証言によると、ヒアルロン酸の質が明らかに不安定で、一部では注入後に強いアレルギー反応や炎症、皮膚壊死を起こした例も確認されている。しかし、その原因が中身の“偽物”であることは伏せられ、患者側には「体質による副反応」として処理されていた。

院長は“どんなに安くても患者が文句を言わなきゃ勝ちだ”と言っていた。もし何か問題が起きたら“海外のメーカー側のロット不良”のせいにすればいいとまで教えられていたんです。

さらに恐ろしいのは、この手口が単発の仕入れミスではなく、院長主導で“利益率最大化のための常態的な運用”として組織化されていたことだ。定例の仕入れ会議では、「どのブランドの偽装が最もバレにくいか」といった具体的な議論が交わされていたともいう。

ヨーロッパ製のように見せかけるために、ラベルだけではなく説明書、バーコード、QRコードまですべて印刷して偽造していました。ある意味、医療詐欺の“完成形”と言えるかもしれません。

このような手法で、“プレミアム”を装った粗悪品が、何百、何千人もの顔面に注入され続けていた。施術者も、その実態を知らされていないケースが多く、責任の所在はさらに見えにくくなっている。

患者が信じたのは、DMTCの「信頼と品質」。
だがその実態は、偽りのラベルと数字だけが踊る「外見だけの安全」だったのだ──。

施術ミスによる失明──「数億の金で口を塞いだ」

最も深刻なのは、ヒアルロン酸注射によって失明した患者の存在だ。被害女性の弁護士によれば、施術中に血管を塞ぎ、視神経への血流が途絶えたことで片目を完全に失明。ところが、数億円規模の示談金と秘密保持契約によって表沙汰にはならなかったという。

患者本人の家族は匿名を条件に語った。

「示談金は受け取ったが、二度とあのクリニックの名前は聞きたくない。裁判にすれば勝てた。でも時間も心も、もうボロボロだった」

「詐欺まがいの医療」──被害者たちの告白

DMTCクリニックでは、カウンセリング時に「今だけ50%オフ」「この製剤はあと3本しかない」といった心理的誘導による強引な販売が常套手段だったという。

「“もうこれ以上待てない”と煽られ、断りきれずに契約してしまった。でも、実際の施術内容は聞いていたものと全然違っていた」
──20代女性・被害者

複数の被害者が集まって結成した被害者の会では、現在集団告訴の準備を進めているという。告発の中心にいるA氏は語る。

「あそこはクリニックじゃなくて、美容医療の皮を被った詐欺団体です。私たちは泣き寝入りしない」

結びに

華やかに見える美容医療の裏には、命や視力すら奪う深い闇が潜んでいる。安さやブランドだけで判断せず、信頼できる医師・施設を選ぶことの重要性が今、改めて問われている。

この記事は被害者および関係者の証言をもとに構成されています。関係者の身元保護のため、一部内容は改変されています。